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実行委員長挨拶

第3回全国大会実行委員会委員長 挨拶

日本大学経済学部 大森信

 地域デザイン学会は、ご存じのとおりに、研究者のみならず、実務家の皆様もご参加くださっている産学協同型の学会です。研究者については、特定分野の研究者だけでなく、経営学や経済学をはじめ幅広い分野の研究者が参加なさっている学際的な学会です。また実務家についても、様々な業種の皆様、さらに国や自治体の関係者の皆様もご参加くださっています。こうした多様なバックグランドの学会員が集い、地域の活性化、地域企業のイノベーションについて、あるいはグローバル社会の中での日本という国の在り方についてなどを議論し、研究を進展させて参りました。

 その地道な積み重ねの結果、第3回となる本大会では嬉しい悲鳴をあげるまでになりました。統一論題「地域企業のイノベーション」で研究報告者を募集したところ、当初予定してよりも多くの皆様が研究発表を希望して下さいました。緊急の実行委員会を開催して、報告会場を1会場増設して対応させていただきましたが、それでも全ての皆様にご報告いただけないほどの希望者数でした。また大学院に所属されている若い研究者の皆様からの報告希望も多かったのも特徴です。若い研究者も、本学会の問題意識を共有して、研究を進めてくださっている現状に、本学会の将来だけでなく日本の将来にも大いなる希望や期待を感じております。

 さらに今年度は、2人の外部の先生をお招きしてご講演していただけることになりました。1人は、浜野安宏先生です。もうご説明の必要がないほどのご高名な先生なのですが、本学会の趣旨に共鳴して下さり、ご講演いただけることになりました。もう1人は長年にわたる地域産業についての研究成果を学術書としてまとめられた、上智大学の山田幸三先生です。「伝統産地生き残りの叡智」という題目にて、今回ご講演して下さることとなりました。

 そしてシンポジウムには、「地域デザインのイノベーション」をテーマに、地方自治体の首長として日々ご奮闘されている3名の町長をお招きいたしました。山梨崇 仁葉山町長、北岡篤 吉野町町長、梶谷惠造 森町町長の3名です。今地域の自治体では何が起こっているのか、そしてどのような取り組みをなさっているのか、現場の生の声を聴く貴重な機会となっております。私自身、本日は時間の許す限りできるだけ多くの先生方のご報告、ご講演を拝聴して勉強する予定でおります。ぜひとも多くの先生方がご参加くださり、実りのある1日となりましたら大会委員長として至福の限りです。また学会終了後の懇親会にて、先生方とお目にかかれることもたいへん楽しみしております。

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