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農業文化フォーラム

第5回農業文化フォーラム(終了)

近年、度重なる豪雨や地震活動等の自然災害が頻発する中で、地域住民、行政、他地域の行政やボランティア等様々な立場のアクターが連携し、災害復興を推進している。特に農山村の災害被害は、生産現場が直接的被害を受けることが多く、「フードチェーン」による農の復興デザインとネットワーク構築がより重要な課題となってきている。そこで、第5回農業文化フォーラムでは、「防災・減災・災害復興に向けてフードチェーンを結びつけるアクターの役割」をテーマに掲げ具体事例を挙げながら議論を深めた。

フォーラムでは、東京農業大学入江彰昭准教授から、これまでの農業文化フォーラムを通じて、地域デザインをつなぐ多方面でのアクターズネットワークの必要性が確認され今回のフォーラムに至った主旨説明がなされた。

東京農業大学宮林茂幸教授の報告では、荒川流域の減災システムを通じた上流域の森林管理・農地管理による減災機能強化、上下流交流による減災教育と暮らしの安心づくりに向けた地域デザインのフレームワークを提示頂いた。

事例1「「西日本豪雨災害とみかん農家の体験型のフードチェーン」では、愛媛県大三島の香りも届けるみかん農家の松田康宏氏から、消費者も生産に関わる参加のステップとして、経験から、参加、そして、生産者と消費者の災害リスクの共有へと展開するアクターズネットワーク形成のあり方が提言された。

事例2 「学生による東日本大震災の復興支援の取り組み」では、東京農業大学復耕支援隊の宮川りら子氏らをはじめとする学生から、復興支援の活動モチベーションとなっている東北の人々の生き方や人生観、さらに農の復興デザインについての報告がされた。

事例3 「食と農のコミュニケーション 多様なアクタ―の役割」では、NPO法人農業情報総合研究所理事長植村春香氏から、東日本大震災時に都市農地が食糧の供給だけでなく避難場所として活用されたこと、加えて、気仙沼の復興支援に向けて飲食業と観光業とのリングを行える雇用創出と販路開拓の取組が紹介された。

パネルディスカッションでは農研機構農村基盤研究領域上級研究員唐崎卓也氏のコーディネートにより、会場参加者から多くの質疑応答がなされた。さらに、生産者と消費者の災害リスク共有を図るための日常的なアクターズネットワークの構築、CSA(Community Supported Agriculture=地域支援型農業)への研究にまで議論が展開した。

最後に、東京農業大学稲泉博己教授から地域デザイン学として、国土保全の最前線に農林業の減災機能の評価と農林業にかかわる多様なコミュニティデザインへの展開を総括して頂いた。


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